【完結】恋はあの人に、堕ちたのは君に。〜今日も意地悪な同期の腕の中で〜
「なあ、有紀」
「ん?」
「今日のお前、どこがいちばん可愛かったか言っていい?」
「え……?」
「プレゼンのときに、真剣にメモ帳にめっちゃ細かくメモとってたとこ。あれ、見てて惚れ直した」
「えっ、え……そこ……?!」
「あと、斉藤に相談されてるとき、ちょっとだけ困った顔してたのも可愛かった。あの眉の角度が好き」
「ちょ、ちょっと待って。なんでそんな細か……!」
有紀が笑いながらつっこむと、黒瀬は満足そうに頷いた。
「だって好きな女のこと、見てないわけないじゃん。朝から晩までずっと、どこ見ても可愛いんだから困る。俺の集中力返してほしい」
「……そんなふうに見えなかったのに。仕事中、冷静そうだったのに」
「……俺の頭ん中、8割くらい有紀でいっぱいなんですけど?」
そんなことを言いながらも、今日の黒瀬は誰よりも仕事をさばいていた。
リーダーとして全体のスケジュールを確認しながら、必要な指示を的確に出し、チームの進行をしっかりとコントロールする姿はまさにスマート。
斉藤や川上から質問されても、無駄なく答えを返し、端的で論理的。
ときどき笑顔も交えながら、空気をほどよく和ませる余裕さえあった。
(……あの完璧さで、頭の中は“8割わたし”だったって……)
そう思うと、有紀の胸の奥がじんわり熱くなった。
黒瀬の隣で同じ空間にいても、まさかそんな想いが隠れていたなんて気づけるはずもない。
でも──
「……俺なりに、バレないようにがんばってるんです。これでも」
黒瀬は照れたように笑って、有紀の肩に額を軽くあずけてきた。
その仕草が甘くて、無防備で、まるで昼間の完璧な彼とは別人みたいで。
(……もぉ…このギャップ、ずるいってば)
心の奥で小さくそう思いながら、有紀はそっとその頭を撫で返した。
「ん?」
「今日のお前、どこがいちばん可愛かったか言っていい?」
「え……?」
「プレゼンのときに、真剣にメモ帳にめっちゃ細かくメモとってたとこ。あれ、見てて惚れ直した」
「えっ、え……そこ……?!」
「あと、斉藤に相談されてるとき、ちょっとだけ困った顔してたのも可愛かった。あの眉の角度が好き」
「ちょ、ちょっと待って。なんでそんな細か……!」
有紀が笑いながらつっこむと、黒瀬は満足そうに頷いた。
「だって好きな女のこと、見てないわけないじゃん。朝から晩までずっと、どこ見ても可愛いんだから困る。俺の集中力返してほしい」
「……そんなふうに見えなかったのに。仕事中、冷静そうだったのに」
「……俺の頭ん中、8割くらい有紀でいっぱいなんですけど?」
そんなことを言いながらも、今日の黒瀬は誰よりも仕事をさばいていた。
リーダーとして全体のスケジュールを確認しながら、必要な指示を的確に出し、チームの進行をしっかりとコントロールする姿はまさにスマート。
斉藤や川上から質問されても、無駄なく答えを返し、端的で論理的。
ときどき笑顔も交えながら、空気をほどよく和ませる余裕さえあった。
(……あの完璧さで、頭の中は“8割わたし”だったって……)
そう思うと、有紀の胸の奥がじんわり熱くなった。
黒瀬の隣で同じ空間にいても、まさかそんな想いが隠れていたなんて気づけるはずもない。
でも──
「……俺なりに、バレないようにがんばってるんです。これでも」
黒瀬は照れたように笑って、有紀の肩に額を軽くあずけてきた。
その仕草が甘くて、無防備で、まるで昼間の完璧な彼とは別人みたいで。
(……もぉ…このギャップ、ずるいってば)
心の奥で小さくそう思いながら、有紀はそっとその頭を撫で返した。