【完結】恋はあの人に、堕ちたのは君に。〜今日も意地悪な同期の腕の中で〜
【番外編】気づいたら惹かれてた 黒瀬尚side
営業部に異動して、まだ一か月も経っていなかった。
けれど、前の部署でやれることはやり切った気がしていたし、もっと数字で勝負したいと思っていた。
周囲との調整、クライアントへの説明──人と話す仕事には自信があった。
だからこの異動は、むしろ望んでいたものだった。
数字で評価されるのはシンプルでいい。
努力も要領も、全部結果に出る。
実際、最初の1件を取ってからは早かった。
一度社内で名前が上がれば、こいつはやるかもしれないと見る目も変わる。
気づけば、先輩の態度も、上司の言葉も変わり始めていた。
──そんな時、あいつを見つけた。