恋はあの人に、堕ちたのは君に。〜今日も意地悪な同期の腕の中で〜
戻れなくてもいいと思った。
「……有紀、いい?」
その声は低くて掠れていて、少しだけ震えていた。
「…うん」
静かに頷くと彼の手が、そっと腰に触れ———次の瞬間には体の奥へとゆっくりと沈んでくる。
あたたかい熱が満ちていって、思わず、有紀の唇から声が漏れる。
「っ……ん……く、ろせくん……」
びくっと震えた身体を、黒瀬がしっかりと抱き締める。
「っ…」
耳元で、黒瀬くんの吐息が聞こえ、
「…っ、わりぃ、……有紀のなか、気持ち良すぎて……」
「……ちょっと、余裕、ないかも。動いて、いい?」
その声が、喉の奥から絞り出されるようで。
息が触れるたびに、耳まで熱くなる。
有紀が、小さくうなずいた瞬間──
黒瀬の腰がゆっくりと動き出す。
「……っ、あ……ん……」
息が絡む。
触れ合うたびに、体の奥がとろけそうになっていく。
「有紀……かわいすぎ、やば……」
彼の動きは優しいのに、時折ぐっと深く押し込まれると、
そのたびに、声が抑えきれずに漏れてしまう。
「っ……んっ、……あっ、くろせ……くん……」
黒瀬は、有紀の反応を確かめるように、何度も何度も、繋がった場所を深くなぞってくる。
「……そんな声、出されたら……もっと、欲しくなる」
息が乱れて、熱が上がっていく。
彼の動きがだんだんと深く、速くなっていく。