エリート弁護士は秘密の双子ごと、妻を寵愛する
 その後身を寄せ合い、これからどうやって司を説得するか頭を悩ませる。

「家族みんなで一緒にいる時間を、増やしたほうがいいかもしれないですね」
「そうだな。いきなり4人で暮らすのは、息子が嫌がるだろう。やはり、徐々に慣らしていくのが一番だな……」
「どうしたら、いいのでしょうか……」
「僕にいい考えがある。任せてくれ」

 私はこれまで、間違った選択ばかりをしてきてしまった。
 けれど……。
 彼に任せておけば、きっと大丈夫。
 そう、信じているから。
 頭を下げて「任せる」と伝える。

「よ、よろしくお願いします……」
「ああ」

 すると彼は私との再会を喜ぶように強く抱きしめたあと、触れるだけの口づけを交わした。

「続きは、生活が安定してからだな」

 それにこちらが物足りなさを感じているのは、どうやらお見通しのようだ。
 私は頬を赤らめながら小さく頷くと、彼と手を繋いで自室をあとにした。
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