エリート弁護士は秘密の双子ごと、妻を寵愛する
こうなってしまえば、とてもじゃないがトランプどころの話ではない。
私は慌てて手にしていた紙束を床に置く。
――いつも通りなら、釣られて涼花も大泣きするはずだから……。
私はいつでもあの子が泣き叫んでもいいように、サポートを買って出るつもりだった。
「そんなこと、気にしてたの?」
しかしこちらの想像とは裏腹に、娘はあっけらんかんと息子に向かって言い放った。
「りょうかも、ママも、パパと同じくらい、つかさが好きに決まってるでしょ?」
「で、でも……っ」
「それがパパを嫌う原因なら、もっと早くに言えばよかったのに」
「ママもりょうかと、同じ気持ちなの……?」
司に大門寺さんを父親として認めて欲しいと言う気持ちが先行して、息子に好きだと言う機会が減っていたことに気づけなかった。
娘に言われて、ようやく知るなんて……。
母親失格にも程がある。
そう自己嫌悪に浸っている暇など、今の自分になどない。
「寂しい思いをさせて、ごめんね。ママも、司のことが大好きよ」
「ママ……!」
きちんと言葉にして伝えれば、ようやく司にも伝わったようだ。
私は慌てて手にしていた紙束を床に置く。
――いつも通りなら、釣られて涼花も大泣きするはずだから……。
私はいつでもあの子が泣き叫んでもいいように、サポートを買って出るつもりだった。
「そんなこと、気にしてたの?」
しかしこちらの想像とは裏腹に、娘はあっけらんかんと息子に向かって言い放った。
「りょうかも、ママも、パパと同じくらい、つかさが好きに決まってるでしょ?」
「で、でも……っ」
「それがパパを嫌う原因なら、もっと早くに言えばよかったのに」
「ママもりょうかと、同じ気持ちなの……?」
司に大門寺さんを父親として認めて欲しいと言う気持ちが先行して、息子に好きだと言う機会が減っていたことに気づけなかった。
娘に言われて、ようやく知るなんて……。
母親失格にも程がある。
そう自己嫌悪に浸っている暇など、今の自分になどない。
「寂しい思いをさせて、ごめんね。ママも、司のことが大好きよ」
「ママ……!」
きちんと言葉にして伝えれば、ようやく司にも伝わったようだ。