エリート弁護士は秘密の双子ごと、妻を寵愛する
「あ……っ。どうして、止めちゃうの? ぼく、見てたのに……!」
「お兄ちゃんなんだから、りょうかに譲ってよ!」
「ブーブーがいい……!」
「キラキラじゃなきゃ、やー!」
受付から談話室に通された双子は、弁護士さんが姿を見せるまでの数分間は仲良く子ども向けの動画を見て大人しくしてくれた。
しかし、スマートフォンのディスプレイに映像が流れなくなると、今度は働く車か魔法少女のアニメ、どちらを見るかで喧嘩になってしまう。
「こら。喧嘩しないの!」
「だって、つかさが……!」
「りょうかが、悪いんだよ……!」
大人しく引っ込み思案で、妹の背中に隠れがちな兄の司。
明るく元気、天真爛漫でちょっぴりわがままな妹の涼花。
正反対の2人を私だけで宥めるのは、一苦労だ。
どちらかの味方につけば、片方が涙を流す。
かと言って、双子を同時に叱りつけたら声を合わせて大泣きをされてしまう。
「りょうかは、悪くないもん!」
「ぼくだって……!」
「お待たせしました」
どうするべきかと頭を悩ませている間に、自分の非を認めたくない子ども達が言い争いを始めかけた時だった。
「お兄ちゃんなんだから、りょうかに譲ってよ!」
「ブーブーがいい……!」
「キラキラじゃなきゃ、やー!」
受付から談話室に通された双子は、弁護士さんが姿を見せるまでの数分間は仲良く子ども向けの動画を見て大人しくしてくれた。
しかし、スマートフォンのディスプレイに映像が流れなくなると、今度は働く車か魔法少女のアニメ、どちらを見るかで喧嘩になってしまう。
「こら。喧嘩しないの!」
「だって、つかさが……!」
「りょうかが、悪いんだよ……!」
大人しく引っ込み思案で、妹の背中に隠れがちな兄の司。
明るく元気、天真爛漫でちょっぴりわがままな妹の涼花。
正反対の2人を私だけで宥めるのは、一苦労だ。
どちらかの味方につけば、片方が涙を流す。
かと言って、双子を同時に叱りつけたら声を合わせて大泣きをされてしまう。
「りょうかは、悪くないもん!」
「ぼくだって……!」
「お待たせしました」
どうするべきかと頭を悩ませている間に、自分の非を認めたくない子ども達が言い争いを始めかけた時だった。