エリート弁護士は秘密の双子ごと、妻を寵愛する
「ほかの手段は……」
「あとは、探偵を雇って逆にあとをつけるか……。民間のボディガードを雇うのもありだな……」
「要人警護って、お金持ちのお嬢様のためにあるんじゃ……」
「いや。一般人でも利用はできる」
「それって、凄く高そうです……」
「料金表、見てみるか?」

 弁護士さんはどこからともなくボディガード会社のパンフレットを取り出すと、パラパラと捲って該当のページを開く。
 その後、それをテーブルに置いた。

「こ、こんなお金! 払えません……!」

 弁護士費用だって、お財布に大打撃なのだ。
 悩んだ末に相談には来たけれど、身を守るためにこんなにもお金がかかるなんて思わなかった。

 ――ボディガードさんも、お仕事だから。
 大金と引き換えに、身体を張って悪い人から守ってくれる。
 でも、よくよく考えてみれば――身辺警護を引き受けてくれた人まで、危害が及ぶ可能性だってあるのだ。
 無料でサービスしてもらえると思うほうがおかしい。
 私はこれまで自分本意な考えをしていたと気づかされ、自己嫌悪に陥る。
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