エリート弁護士は秘密の双子ごと、妻を寵愛する
 ――なんで、急に……?

 私は自分でも身体に起きた異変をよく理解できぬまま、売り場へ戻る。

「澄花ちゃん。顔が真っ青よ!? 無理しないで?」
「で、ですが……っ。私が休んだら、お店が……」
「今はあなたの体調のほうが大事だわ。どんな症状が起きているのか、聞いてもいいかしら?」

 私は最近特に酷くなった吐き気や倦怠感の症状について、包み隠さず店長さんに打ち明けた。
 彼女はしばらく悩んだあと、申し訳なさそうに眉を顰めながら、言いづらそうに告げた。

「1つの可能性として、聞いてほしいのだけれど……」
「はい」
「私が妊娠に気づいた直後の初期症状と、よく似ている気がするのよね……」
「……っ!」

 彼女の口から想像もしていなかった言葉を聞き、絶句する。
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