エリート弁護士は秘密の双子ごと、妻を寵愛する
「この子達の父親に、支払い能力がなかった場合はどうするつもりだ」
「それは、ないかと。真面目でしっかりしている人なので……」
「勤勉な男性は、後先考えずに女性を妊娠させはしないだろう」
彼は「交際相手を妊娠させた以上は責任を持つべきだと」言わんばかりの発言をしたが、それは今の私達の状況に当て嵌めたらかなり酷な話だった。
『そう考えているのなら、どうして交際中にほかの女性と口づけを交わしたのですか?』
そう問い詰めたい気持ちでいっぱいになりながらもぐっと堪えたのは、子ども達のいる前で父親だと打ち明けるわけにはいかなかったからだ。
「100万円は大金だ。よく、考えてくれ」
「考えた上での行動です! このままでは、生活が立ち行きません……!」
「話し合いで、解決できないのか」
「あれから、6年も経つんですよ? 今さら子ども達と会ったって、受け入れてもらえるはずがありません……」
どこまで行っても他人事なのは、仕方がないとわかっている。
なのに――。
私は我慢できずに、声を荒らげてしまう。
バツが悪くなって俯くと、彼の険しい声が聞こえてきた。
「それは、ないかと。真面目でしっかりしている人なので……」
「勤勉な男性は、後先考えずに女性を妊娠させはしないだろう」
彼は「交際相手を妊娠させた以上は責任を持つべきだと」言わんばかりの発言をしたが、それは今の私達の状況に当て嵌めたらかなり酷な話だった。
『そう考えているのなら、どうして交際中にほかの女性と口づけを交わしたのですか?』
そう問い詰めたい気持ちでいっぱいになりながらもぐっと堪えたのは、子ども達のいる前で父親だと打ち明けるわけにはいかなかったからだ。
「100万円は大金だ。よく、考えてくれ」
「考えた上での行動です! このままでは、生活が立ち行きません……!」
「話し合いで、解決できないのか」
「あれから、6年も経つんですよ? 今さら子ども達と会ったって、受け入れてもらえるはずがありません……」
どこまで行っても他人事なのは、仕方がないとわかっている。
なのに――。
私は我慢できずに、声を荒らげてしまう。
バツが悪くなって俯くと、彼の険しい声が聞こえてきた。