エリート弁護士は秘密の双子ごと、妻を寵愛する
「――そんなろくでもない男に縋るのは、止めておけ」
「大門寺さん……?」
「生活に困窮しているのなら、僕が養ってやる」
「そんな……!」
大門寺さんはこちらの事情を鑑みて、手を差し伸べてくれた。
――ここで素直に差し出された手を取れば、楽に暮らせるとわかっていても――。
私は左右に首を振り、頑なに拒絶するしかない。
「私と大門寺さんは6年前に、一度関係を持っただけです。この子達を思ってくださるのは嬉しいですが、軽い気持ちで手を差し伸べるのは止めてください……!」
「軽い気持ちなんかじゃない」
こちらが「惑わせるのは止めてほしい」と懇願すれば、彼は真剣な表情とともにこちらをまっすぐに見つめた。
「あの時からずっと――。君を忘れた日など、1日もなかった」
「大門寺、さん……」
「ここで出会えたのも、何かの縁だ。真剣に、考えてほしい。僕との未来を」
大門寺さんは名刺を取り出し、私だけではなく子ども達にも手渡した。
ケーキを食べ終わって手持ち無沙汰になっていた双子は、今まで触れたことがない高級な感覚に、歓声を上げる。
「大門寺さん……?」
「生活に困窮しているのなら、僕が養ってやる」
「そんな……!」
大門寺さんはこちらの事情を鑑みて、手を差し伸べてくれた。
――ここで素直に差し出された手を取れば、楽に暮らせるとわかっていても――。
私は左右に首を振り、頑なに拒絶するしかない。
「私と大門寺さんは6年前に、一度関係を持っただけです。この子達を思ってくださるのは嬉しいですが、軽い気持ちで手を差し伸べるのは止めてください……!」
「軽い気持ちなんかじゃない」
こちらが「惑わせるのは止めてほしい」と懇願すれば、彼は真剣な表情とともにこちらをまっすぐに見つめた。
「あの時からずっと――。君を忘れた日など、1日もなかった」
「大門寺、さん……」
「ここで出会えたのも、何かの縁だ。真剣に、考えてほしい。僕との未来を」
大門寺さんは名刺を取り出し、私だけではなく子ども達にも手渡した。
ケーキを食べ終わって手持ち無沙汰になっていた双子は、今まで触れたことがない高級な感覚に、歓声を上げる。