エリート弁護士は秘密の双子ごと、妻を寵愛する
「本気でこいつらの父親になりたいって願うのなら、さっき言ったこと。すぐにでも精算してこいよ」
「先ほども伝えたが、彼女が僕の伴侶のように振る舞っているだけで……」
「どうだかな」

 一度は道を違えてしまったが、なんの因果か。

 こうして再びチャンスが巡って来たのだ。
 最愛の人が手に入るのなら、どんなことでもして見せる。

「涼花。司。準備できたら、帰るぞー」

 誠に促された双子は、ソファーから飛び降る。
 そうして少女は、こちらに向かって笑顔で手を振った。

「ケーキのおじさん! ばいばーい!」
「ああ。今度は、僕から君達へ会いに行こう」
「待ってる!」
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