私の人生を変えてくれた人 番外編2

「私は大丈夫だから
 今は下山先生も大変なんだよ
 少しは多めに見てあげようよ」

「………………香音がそう言うなら……」

「ありがとう」


そして部活が始まった


始まってすぐ、下山先生もやってきた


しかもやる気満々って感じ


部員に囲まれながら、楽しそうに話してもいる


私なんか眼中にもない



部員それぞれが、それぞれのメニューを行なっている中、私の体はどんどん限界に近づいていった

私の体………持つのかな………

今の下山先生に助けを求めても………意味ないだろうし………

真奈に言ったら………凄い下山先生のこと怒るだろうしなぁ…………


そんなことを考えながらも、どうにか体を動かし続けた


そして

「岩本!今すぐやめて!!」

上本先生の焦った声が響いた


「上本先生………」

安心したからか、一気に体の力が抜け、膝から崩れ落ちた

上本先生は慌てて私の体を支えた

「先生………」

「もう………なんでこんなになるまでやるのかなぁ………」

「……………………」

「……内山が見かねて呼びにきてくれたんだよ
 岩本が今すぐにでも止めないと倒れそうだって」

「………ごめん……なさい…………私…………」

「事情は聞いた
 下山先生なんだよね?」

「………はい」

その時、ちょうど下山先生もやってきた

「上本先生、いらしたんですね」

「………呼びにきてくれたんですよ、岩本が倒れそうだって」

「…………また君か
 給食食べないからこうなるんだろ
 もっと食べて体力つけないと」

「ごめんなさい………上本先生………私は…大丈夫なので………手…離して………」


「全然大丈夫そうな顔色じゃないから
 それに今支えてる手離したら、地面に倒れるよ
 嫌でしょ?」

「……………………」

「上本先生、岩本に甘すぎませんか?
 というよりも、この学校の先生方、全員岩本には甘い気がします」


「…………今までは、1番下山先生が岩本に甘かったですよ
 今の私なんか比にならないくらい」
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