喰 喰
オマケ:どっち?
タイトル『どっち?』
Side:茶紗(さしゃ)
登場人物:希渉(きしょう)
俺:ノゾミ・オレ:ワタル
好きだった。
今も、好きだという気持ちは変わらない。
だけど恋を形作ったのは。
ウワサを耳にし、外見だけを見て膨らんだ想い。
直面した理解できない状況。
流されたかと聞かれたら違うと言える。
それでも。キスを受け入れた自分に戸惑う。
強引なキスと、優しく触れるだけのキス。
二重人格の彼。
見てきた私なら理解できると言われ。
感情は複雑で……友達に、何と説明していいのか分からず。
多く語ることは控えた。
二重人格。それは、どれだけの人が知っているだろうか。
湖未ちゃんには、ずっと語ってきた片思いの相手と、付き合うようになったのだと正式な報告。
それを純粋に喜んでくれて。複雑な想い。
嘘は吐いていない。黙っていることがあるだけ。
放課後の待ち合わせに、乗り気じゃない私を後押ししながら、応援してくれる。
きっと私の自信のなさを、勇気づけようとしているのだろう。
その優しさに甘え。
向き合う相手。
確かに好きだと告げたけれど。
それは便乗した覚悟などない言葉。
私の付き合う相手は一人なのに、人格は2つ。
私が好きなのは、どっちかと聞かれても困る。
見てきたのは外見。噂の側面。中身じゃない。
どちらが好きかなんて、断言はできない。
「茶紗、こっちにおいでよ。」
図書室の扉を開けて見渡す私に、奥から顔を出して小さな声で呼ぶ。
他に人はいないのに。
どちらの人格であっても配慮はできる人なのだろう。
そう違和感。
どちらが。どちらも。
増える情報が、不安を煽る。
Side:茶紗(さしゃ)
登場人物:希渉(きしょう)
俺:ノゾミ・オレ:ワタル
好きだった。
今も、好きだという気持ちは変わらない。
だけど恋を形作ったのは。
ウワサを耳にし、外見だけを見て膨らんだ想い。
直面した理解できない状況。
流されたかと聞かれたら違うと言える。
それでも。キスを受け入れた自分に戸惑う。
強引なキスと、優しく触れるだけのキス。
二重人格の彼。
見てきた私なら理解できると言われ。
感情は複雑で……友達に、何と説明していいのか分からず。
多く語ることは控えた。
二重人格。それは、どれだけの人が知っているだろうか。
湖未ちゃんには、ずっと語ってきた片思いの相手と、付き合うようになったのだと正式な報告。
それを純粋に喜んでくれて。複雑な想い。
嘘は吐いていない。黙っていることがあるだけ。
放課後の待ち合わせに、乗り気じゃない私を後押ししながら、応援してくれる。
きっと私の自信のなさを、勇気づけようとしているのだろう。
その優しさに甘え。
向き合う相手。
確かに好きだと告げたけれど。
それは便乗した覚悟などない言葉。
私の付き合う相手は一人なのに、人格は2つ。
私が好きなのは、どっちかと聞かれても困る。
見てきたのは外見。噂の側面。中身じゃない。
どちらが好きかなんて、断言はできない。
「茶紗、こっちにおいでよ。」
図書室の扉を開けて見渡す私に、奥から顔を出して小さな声で呼ぶ。
他に人はいないのに。
どちらの人格であっても配慮はできる人なのだろう。
そう違和感。
どちらが。どちらも。
増える情報が、不安を煽る。