ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
「なんか、休みの日って落ち着かないねえ」

「仕込みをしなくていいんですよねぇ、落ち着きませんねぇ」

 そんなことを言ってから「それじゃあ、真剣にお茶会の仕度をしちまおうか!」と妙なノリになったふたりの手で、青弓亭の中は雰囲気を変えられていた。

「ただいま……うわあ、すごいことになってるにゃん!」

 店に戻ったエリナは、尻尾をぴんと立てて飛び上がった。ミメットがどこからか引っ張り出してきた、ロマンチックなフリルやレースがふんだんに付いたテーブルクロスがかけられて、これまたどこかの収納から引っ張り出された花瓶には美しいバラやフリージアやスイートピーやカスミソウが生けられていて、エリナは「けっ、結婚式のテーブルにゃ?」た目を見張った。

 天井からは咲き誇るつるバラが垂れ下がり、コレットが「ちょっと協力をお願いしたら、お花たちががんばっちゃったんですぅ」と頭をかいた。彼女は樹木の精霊ドリュアドなので、植物の種を常に携帯していて、それらに秘められた力をどこにいても呼び出せるらしい。

「茶器はいつものやつしかないんだよ」

 ミメットはシンプルな普段使いのティーセットを用意していた。
 といっても、これも青弓亭を贔屓するサランティーナ王妃が特別に作らせたティーセットなので、滑らかで白い磁器に猫のマークが浮き彫りにされていて、ティースプーンにも小さく猫耳が付いている、上品で可愛く使いやすい一式なのだ。
 
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