ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
「でも、あたしはこれで飲むお茶が最高に美味しいと思うのさ」

 ミメットがにっこり笑った。

「カップのふちの口への当たり方とか、持った時の収まりの良さとか、お茶を美味しくするためにとても機能的に作られているんだよ。もちろん、デザインに猫要素が付いているのも最高さ! さすがは王妃様だ、センスがあるよねえ」

 娘猫の褒め言葉を聞いたルディは『後で母上に伝えておこう。このような下心がない賞賛はどんな財宝よりも価値があるからな』と心に刻んだ。

「今日のケーキはひときわ素敵なのにゃん」

 エリナがロールケーキをそれぞれ四等分にして、個々の皿に盛り付けてきた。

「パイナップルケーキに、パッションフルーツのケーキに、なんと、ひとりにひとつずつ、バナナを丸ごと一本くるんだケーキなんです!」

「ええっ、噂の南国のフルーツ、バナナを丸ごと?」

「すごいですぅ、ゴージャス極まりないですぅ」

 驚くミメットとコレットに、「美味しいバナナを丸ごと一本食べるのが夢だったから、特別に頼んじゃったにゃん」と、子猫は頬を赤くして言った。

 店中に、ケーキとフルーツの甘い香りが漂って、皆は幸せな気持ちになった。

 準備も終わり席に着くと、このお茶会の主人であるミメットが立ち上がると、気合いのこもった声で「それじゃあ、第一回青弓亭親睦お茶会を開催するよ」と宣言をした。
 ルディは内心で『なんだか勇ましい感じの始まりだが、茶会というものは皆が楽しめばそれでいいのだから、かまわんだろう』と思いながら、紅茶の入ったカップを持ち上げて「いただこう」と言った。
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