ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
「ロールケーキは王家の皆さんにも好評で、今日も王宮からの注文が入っているのよ」

「今日も?」

 エリナとルディは顔を見合わせてにっこりした。どうやら午後のお茶会もロールケーキが楽しめそうである。

「メルダさんのケーキは美味しいからにゃん。レシピ通りに作れば誰でも作れるけれど、作った人の工夫でその上にさらに美味しさが積み上がるから面白いにゃんね」

「うふふ、ありがとう。これからも工夫して、さらに美味しくなるようにがんばるわね」

 ロールケーキを受け取って店を後にすると、ちょうど王宮からの馬車が到着したところで、馬車から降りた使いの女性が「あら、殿下と、子猫のエリナちゃんじゃないですか、こんにちは。エリナちゃんは今日も可愛いですわね」と笑顔で頭を下げた。

 ルディは軽く頷くと、「羊のお姉さん、こんにちは。ちょっとだけモフモフしてもいいかな? 駄目かな? ちょっとだけにゃん」とちっちゃな手をふりふりする子猫を見て「そうだ、今日も可愛いのだ」と満足げに言った。そして「仕事中だからモフモフは駄目だな」と、代わりに自分の尻尾を抱きしめさせた。お父さんらしい教育ぶりである。
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