ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
「うわあああっ、これは美味しいね! 美味しい以外の言葉が出てこないよ!」

「幸せですぅ、わたしは今、世界一幸せなドリュアドだと言えますぅ」

「んにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃ」

 三人の声(ひとつはうにゃうにゃという子猫の鳴き声だが)が重なる。狼隊長だけは無言で尻尾を振っていた。
 冷蔵馬車で運ばれてきた新鮮なフルーツと搾りたての生クリームを使った、素晴らしい味わいのロールケーキは三人の娘とひとりのイケメン狼の心を鷲掴みにした。

 青弓亭を贔屓にしている王妃にもらった最高級の紅茶は、澄んだ赤い水色(すいしょく)で、摘みたてのマスカットに似た芳醇な香りがする。少し渋みのあるお茶を飲むと口がさっぱりして、一段とケーキが美味しくなるのだ。

 しばらくケーキを楽しみ、気持ちが落ち着いてから、ルディは今日のお茶会で報告しようと考えていた話題を切り出した。実はこのためにお茶会を設けたのだ。決して美味しいケーキをお腹いっぱい食べて楽しもうと、それだけを考えたのではない。まあ、ちょっとは考えたのだが。

「ゆっくり食べながら聞いてくれ」

 なんと、すでにルディの皿は空だった!

 ミメットは『警備隊の仕事をしていると食事の時間が取れないこともあるため、どうしても早食いになる傾向があるから仕方ないね』と思いながら、用意してあった焼き菓子の皿をそっとテーブルに置き、耳を傾けた。
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