ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
 セガルス国王と宰相は相変わらず多忙を極めていたので、本日のお茶会の出席者はサランティーナ王妃とフランセス王太子、そしてルディとエリナである。

「あれ、ギルおじいちゃんは?」

「ふふふ、ギルバート前国王陛下はね、旅に出ているのよ」

 サランティーナ王妃は笑顔で言った。

「最近、エリナの美味しくて食べやすい肉料理をおなかいっぱいに食べていたせいか、元気がもりもり湧いてきて、毛艶も良くなったらしいの。それで、国内の各領地を回っているの。ほら、とても人気でいらっしゃるでしょう? 地方の貴族も庶民の皆さんも、ひと目会いたいと願っていたから、各地で大歓迎を受けているわ」

 王妃が「ちなみにお土産は、エリナのレシピなのよ」と言ったので、子猫はびっくりした。

「ハンバーグやカレー、そしてビーフシチューを広めて、全国のお年寄りの元気を引き出したいんですって」

「それは立派な行いだな。さすがは祖父殿だ」

 ルディは感心して頷いた。国民を思う気持ちを、引退した高齢の狼となっても失わないギルバートの姿に強く感銘を受けたようだ。

「祖父殿がこうして飛び回れるのも、すべてエリナのおかげだね。ありがとう」

 フランセスにもにこやかに褒められて、エリナは「そっ、そんなことないにゃんよ。わたしは美味しいものをみんなで食べられればいいって、それしか考えていないにゃ、ギルおじいちゃんが立派な人だっただけにゃんよ」と尻尾をふるふる震わせた。
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