ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
「メルダさんのロールケーキ、美味しいですよね」

「そうね。もちろん王宮で焼かれたものも美味しいけれど、このお店のロールケーキは隠れた工夫がされていて日に日に美味しくなるから目が離せないわ」

「武器屋のストーンさんの孫娘さんだから、こだわりがすごいのにゃん」

 ムキムキのおじいちゃん(と言っても、肉体的にはまだ若い)も、仕事に関してのこだわりがすごいのである。時折り、妙な方向にこだわった挙句、戦闘用フライパンや戦闘用肉叩きを作り出してしまうのはご愛嬌だ。

「ケーキといえば、今度、別の製法で作る予定なんです。こう、丸い形のケーキでパーティーにもぴったりだから、王宮の料理人さんにも覚えてもらうといいかもしれないにゃん」

「それは新しいケーキなの?」

 サランティーナ王妃は瞳をきらめかせながら「ぜひ教えていただきたいわ」と子猫におねだりした。

「もちろんだにゃん。王妃様には良くしてもらっているから、少しでもお返しをしないと……」

 青弓亭の制服のデザインや、食器作り、その他様々なフォローをしてもらっているエリナはそう答えたのだが。

「まあ、エリナったら! 恩返ししなければならないのはわたくしたちの方なのに」

 本人はまったく意識していないのだが、子猫のエリナはスカイヴェン国の宝とされる料理人である上に、守護妖精としてこの国を大災害から救っている。

< 116 / 164 >

この作品をシェア

pagetop