ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
「王妃様、いつも優しくしてくれてありがとうにゃん」

 可愛らしいお礼をされたサランティーナ王妃は、あまりの可愛さに席から崩れ落ちるという大マナー違反をしそうになり、素早く立ち上がったフランセスに支えられた。

「エリナったら……エリナったら、もう。なんて愛らしい子猫ちゃんなの! わたくしの息が止まりそうになったわ」

「母上、気をしっかり! 息が止まったら、もうエリナちゃんの新しい服をデザインできなくなりますよ」

「それは困るわ!」

 王妃が立ち直り、ぴしっと背筋を伸ばしたので、フランセスは安心して席に戻った。

「ところで、僕の婚約について兄上から聞いていると思うんだけど」

「はい、フランお兄ちゃん、おめでとうございます」

「ありがとう、エリナ」

「そうしたら、今度レシピをお伝えするケーキは、デコレーションケーキにするといいにゃんね。結婚式のデザートにしても華やかで素敵だと思うにゃんよ。もちろん、マヌルネコのお姫様を歓迎して、新しいケーキとして発表するのもありだと思うし……そうだ、王宮にメルダさんを呼んで一緒に作るのはどうかにゃ? それで、婚約記念にメルダさんのお店で売り出すというのも、お祭りムードが盛り上がっていいと思うにゃ」

「それはいい提案ね!」

「うん、素敵な話だ。婚約記念ということで国が盛り上がって活気が出ると、僕も嬉しいよ」

 王妃もフランセスもメルダの腕を買っていたので、エリナの案に大賛成した。
< 117 / 164 >

この作品をシェア

pagetop