ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
「どれ、読ませてもらおうか」

「レシピを教えたくなる手紙になってるかにゃ?」

 エリナが便箋を渡したのでルディは黙って読んだ。
 そして、絶句して悶えた。尻尾の毛が逆立ってモッフモフである。

「こっ、これはっ、破壊力があり過ぎるぞ!」

 ふらついた身体を立て直そうと、テーブルに手をつく。フランセスが「兄上、テーブルが壊れちゃう、お茶会のマナー違反になっちゃうよ」とルディの身体を支えてから、便箋を受け取り目を通した。

「うおっふ! これは可愛すぎて爆発しちゃう!」

 フランセスはその場にしゃがみ込んでしまった。

「まあ、フランセスまでお行儀が悪くてよ」

 サランティーナ王妃はお小言を言いながら便箋を取り上げて、目を通した。

「はあああああーん! にゃんにゃんちゃんたら! いやんもう! もう駄目!」

 淑女にあるまじき声を出すと、フランセスの横にしゃがみ込んでしまう。侍女が「王妃様、大丈夫ですか?」「気をしっかりお持ちくださいませ」と、慌てながら支えようとしたが、なんとか立ち上がっても脚がぐにゃぐにゃになって、よろけてしまう。

「大丈夫にゃん? 椅子にどうぞ」

 手を貸して王妃を腰かけさせてから、てっきり『よく書けている』と褒められるとばかり思っていたエリナは「うにゃっ、なにが悪かったにゃん?」と動揺した。

「わたし、ちゃんと書けていたと思うんですけど……」

 王妃から受け取った便箋を読んだ子猫は、飛び上がって悲鳴をあげた。

「いっ、いにゃああああっ、にゃんてことを、ごめんなさい! わたしったらお姫様に向かって『サラサお姉ちゃん』って書いちゃったにゃあん! 違うにゃん、これは大失敗にゃん!」

 にゃんにゃん狼狽えながら「今すぐ書き直します、ごめんなさい」というエリナに、腰砕けになった三人は「いや、すごくいいからこのままで!」とOKを出したのであった。
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