ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
 それを見ているのは、クールな黒豹のヴォラットと、虎の好青年キーガスである。

「毎朝よくやるぜ」

「あれは絶対……喜んでいる。狐は狼のことが大好きで……かまって欲しくて仕方がないのだ」

 キーガスは、少し呆れ気味に「大人でもじゃれたがるのは、犬科同士だからか……」と呟いた。

「じゃれつく狐か」

「猫の方が、じゃれ方がずっと可愛い……俺は男にじゃれつかれても嬉しくないな」

 虎はとても猫科贔屓なのだ。

「それは俺もだぞ。ちゃんと相手をしてやるところが、ルディの面倒見の良さなんだよな」

 ヴォラットはこの国の宰相の息子で、幼い頃からルディと友達付き合いがある。悪ガキコンビとして王宮を騒がせてきたふたりだが、幸いなことにきちんとした大人になり、こうして王都警備隊員として王都の平和を守っている。

「で、ミメットはどうしたんだ?」

 ヴォラットに尋ねられたエリナは、白い耳をへにょっとさせながら「風邪をひいて、体調が悪いんです」と答えた。

「風邪か。まあ、すぐに治るだろうから心配は無用だ。成人した獣人は、特に冒険者なんて奴は化け物のように体力があるからな。美味い飯を食ってひと眠りすれば、あっという間に治るって」

 そう言いながら、ヴォラットは子猫の頭を優しく撫でた。なんだかんだ言っても、妖精獣であるルディのお目付け役にされているこの黒豹はとても面倒見が良く、心優しい青年なのである。
 ちなみにヴォラットは、エリナがこの国の守護妖精であることも知っている。
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