ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
「いくつか形を作ってみたのですが」

 手先が特に器用なリスザルの料理人が、皿に乗せたマジパン細工をエリナに見せる。

「うにゃあ、可愛いにゃん!」

 そこには咲き誇る紅白の薔薇と、ちょこんと座るほっぺたがピンク色をした白猫がいた。

「猫はエリナさんがモデルなんです」

「なんだと?」

 尻尾をぴんと立てた狼が素早く近寄り「なるほど、可愛い子猫だ」と頷いた。

「これは食べられる飾りになるのね。楽しいケーキができるわ」

 メルダも興味津々の様子で、皿の上を見つめていた。

「クリームをいろいろな模様に絞ったり、果物を飾り切りしたり、溶かしたチョコレートを搾り出して模様にしたり、いろんな工夫をして見た目でも美味しいケーキを作るにゃんよ! ゆでた栗を裏漉して生クリームと合わせたマロンクリームも、黄色くて可愛いにゃ。フルーツのシロップで色をつけてもいいし、ミントの葉も飾るといいにゃ」

「それは素晴らしい考えですね。見て美しく、食べて美味しいお菓子だなんて、芸術品だと言ってもいいくらいですよ」

「本当だわ、聞いているだけで気持ちが浮き立ってしまうもの。ケーキ職人の腕の見せ所ね」

 リックルとメリダは、子猫の話を聞いて子どものように瞳を輝かせた。

 こうして、ケーキが焼き上がって冷ます間に、様々なデコレーションのアイデアを実際に試してみるのであった。
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