ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
 ケーキを皿に取り分けると、エリナは断面を見せた。

「ほんのり黄色いスポンジと白い生クリーム、そしていちごの赤が層になって、切ってもこのように綺麗なケーキなのにゃんよ」

「素晴らしいわ! 切ってから売っても、丸ごと売っても良さそうね。カットしても美しさが損なわれないデザイン……」

「これがいちごのショートケーキにゃん」

「いちごのショートケーキ! このケーキを王太子殿下の結婚のお祝いのケーキにしたいわ。きっとお客さんが喜ぶと思うの」

 ということで、まずは記念のケーキが決定した。

 それから皆で、削ったチョコレートを乗せたり、チョコレートクリームで模様を描いたり、フルーツやジャムを使って華やかにしたりと思い思いの飾り付けをして、たくさんのデコレーションケーキを作った。そして、厨房の脇にある食堂で試食会を開くことにして、お茶の準備をして王家のメンバーにお誘いの連絡をした。

 国王と宰相はどうしても手が離せないから、執務室に届けて欲しいと返事が来たが、王妃と王太子、そして旅から戻って来た前国王は大喜びでやって来た。そして、色とりどりのケーキを見て「なんて美しいお菓子たちなの! 薔薇が咲いているじゃないの、まるで庭園が引っ越してきたみたいだわ」「いい匂いがするなあ……いっぱい食べていい?」「おお、こんなにたくさんのケーキを作ったのか! これは楽しみじゃ」と笑顔で席に着く。
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