ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
 エリナは『これはもしや、スイーツバイキングというアレなのかにゃ?』と思いながら、提供をリックルに任せて椅子にかける。

「あっ、これはもしかしてエリナちゃんなの?」

 フランセスが目ざとく猫の姿のマジパン細工を見つけた。

「そうにゃんよ。これは食べられるお人形なのにゃん」

「可愛いねえ……誰が」

「食べるのはもちろん、エリナだ!」

 フランセスがの言葉を遮り、ルディが牙を光らせて牽制したので、メルダが笑い出した。

「そうね、可愛いエリナちゃんの取り合いになったら大変ですものね」

「嬉しいから、お誕生日の人のお人形を作って乗せるのもいいかもしれないにゃん」

 エリナは満足そうににこにこしている。



 それぞれの選んだケーキが取り分けられると、子猫の「ありがたき糧を」に声を合わせてから、ふわふわで甘いケーキを口に入れる。

「……材料は同じなのに、ロールケーキとは違うわ。これはきめが細かくてしっとりした舌触りね」

 メルダは卵の泡立て方でこんなにも違いが出るのかと驚いた。そして「もちろん、どっちもとびきり美味しいけれどね!」と言いながら、せっせとケーキを食べた。
 たくさんのケーキを作ったので、味見と言いながら何種類も食べることができて、皆満面の笑みを浮かべている。エリナも「んにゃんにゃんにゃんにゃ」と美味しい鳴き声が出ていた。そして、ルディを始めとする王家の狼たちの尻尾はちぎれんばかりに振られていた。
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