ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
 植物が大好きなサランティーナ王妃の趣味で庭園で開かれることが多い王宮のお茶会であるが、本日は他国からのお客様の歓迎会であるため、屋内にあるゴージャスなティールームで開かれる。

 リスに手を引かれてやって来たエリナは、開かれたドアから中に入った。
 そこには見慣れた王家の人々と宰相、そして軽やかなパンツタイプのドレスを着用した猫族の女性がいた。ゆったりとしたデザインは地球のアラビア風ファッションによく似ていて、品の良さとゴージャスさが同居するという難問を見事にクリアした、素敵なお姫様のドレスだ。

 彼女はほんの少し垂れたまん丸な目で、エリナを見つめた。ピンクの薔薇の蕾がほころんだような愛らしい唇が開いた。

「まあ……」

 その美しい猫を見たエリナは、心の中で絶叫していた。

(うにゃあああああーっ、なんて可愛い猫のお姉さんにゃ! 猫なのに垂れ目とか可愛すぎるにゃ! そしてあの大きめの耳はまさにマヌルネコさん! だ、抱っこしたい、マヌルネコのお姉さんかわゆいにゃああああん!)

 だが、エリナは一応、成人女性だ。落ち着いた大人だ。
 子猫の姿になってからはだいぶお子ちゃま寄りに引きずられているが、ちゃんと、大人なのだ。多分。
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