ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
 前菜の次に、伊勢海老のグラタンが運ばれてきた。これは王妃の大好物なのだ。サラサ姫は「なんて滑らかな白いソースなのかしら。美味しい海老がたくさん入っていて嬉しいわ、大好きなの」と喜んで食べている。

 レモンのシャーベットで口直しをして、次は肉料理だ。

「こちらは、厚切り牛のカツレツです。青弓亭でエリナ様……エリナさんが出している大人気の豚のカツレツを、厚く切った牛肉で作ってみました。岩塩を振りかけてお食べください」

「うにゃあ、まさかのビーフカツレツにゃん!」

 子猫は飛び上がりそうになった。

「しかもこれは、柔らかな赤身のヒレ肉……にゃんね?」

 リックルは「その通りでございます」と子猫に笑顔を向けた。

「ヒレ肉のカツは、揚げてもくどくならないのにゃん。うにゅう、しかも肉の美味しさを味わうため、あえてソースではなく岩塩で食べるとは……」

「中心部にほんのり火が通るくらいに油で揚げてあります。さあ、熱いうちにお召し上がりください」

 皆は皿に置かれた岩塩を摘んで、ひと口大にカットされた肉にぱらりとかけて、口に入れた。

「……ジューシーなお肉を噛むと、牛肉の旨みが口いっぱいに広がるにゃん、これは、これは、すっごく美味しい肉料理にゃん!」

 尊敬するエリナに褒められたリックルは、とても嬉しそうな顔で「ありがとうございます」と頭を下げた。
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