ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
 フランセスは「向こうで食べたものには、必ず入っているものがあったんだよ」と話す。

「それは、緑色の葉っぱなんだ。そう、黄色みの強い鮮やかな緑で、薄くて縁がギザギザした葉っぱが細い茎に付いていてね。キルスギール国の人々はそれを様々な料理に入れていたよ。ごはんの料理や、麺の料理なんかにね。よだれ鶏にも必ず添えられていたんだ」

 彼は苦笑して「実は、最初はそれが苦手だったんだよね」と言った。

「その葉っぱは見た目は綺麗なんだけど、独特の匂いがするんだ。なんていうか……虫? あんな匂いの虫がいたなあ、みたいな、とても癖のある匂いでね。今もキルスギール国の人みたいには食べられないけれど……でも、ほんの少しだけ料理と一緒に食べると美味しさを感じるようになったよ。だから、今日もあの葉っぱがあるともっと美味しいのになあ、って思ったんだ」

「む、虫の匂い? そうだったにゃん。黄緑っぽくて薄くてギザギザの、個性的な匂いの葉っぱ……食べ慣れない人だと苦手な葉っぱ……もしかしてそれは」

 子猫は『もしや、パクチーなのかな? アルデヒドが含まれているから食べ物とは思えない独特な香りがして、好きな人にはないと物足りないと思わせるパクチーの可能性が高い。そうだ、虫といえば、図書館の本に別名カメムシソウって書いてあって、びっくりした記憶があるにゃ……』とパクチーの情報を思い出した。

 スカイヴェン国にはたしてパクチーがあるだろうか?
 エリナはまだ、市場でパクチーを見かけたことがなかった。

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