ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
 もちろんユーディリシェイラミアムスは肉まんも食べたがったので、王宮に連絡して作る日を決めることにした。
 
「んじゃっ、楽しみにしているからね!」

 ご機嫌なユーディリシェイラミアムスとの通信を切ってから、エリナは手紙を書いた。いきなり他国の守護妖精が来たら混乱してしまうので、早めに王宮に知らせるためだ。

 そして入り口のドアを開けると「配達員さーん」と、小さな声で王宮の配達員……とエリナは認識しているが実は諜報部員を呼んだ。ドアを閉めて店内に戻ると、ノックがした。

「こんにちはー。ちょっとそこを通りかかったもので」

 ドアを開けると、お馴染みのウサギのジャンが現れた。あくまでも『通りすがり』という設定らしい。

「ジャンさん、王宮に戻るついでにこの手紙を渡して欲しいにゃん」

 エリナは宰相と料理長のリックル宛の手紙を渡した。そこには、今回は『友達枠』としての来訪になるので、あまり大げさにしないで欲しいと書いてある。

 守護妖精が他国に行くというのは、多くの場合に国賓扱いをされるので、本来ならば歓迎パーティーやらなんやらと大騒ぎになりがちだ。だが、ユーディリシェイラミアムスはそんなことを望んでいないことがわかっている。彼は、崇められ祭り立てられた挙げ句、距離を置かれて孤独になることを一番嫌っているのだ。
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