ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
再びのよだれ鶏
 王宮との予定の調整ができたので、エリナは今日も店をふたりに任せて迎えの馬車に乗った。できた肉まんを配達人に頼んで熱々のうちに青弓亭に届ける約束をしているので、ミメットもコレットも大喜びだ。

 お茶会はなしでいきなり厨房に向かうので、エリナは動きやすいワンピースを着ていてルディも普段着だ。エリナの膝にはボストン型のおしゃれなバッグが乗っている。

「今日はユーディリシェイラミアムス殿も来るのか。美味しい料理が食べられる機会は見逃さないのだな」

「長い年月を生きてきた守護妖精にとって、食べたことのないごはんはお楽しみなのかもしれないにゃん」

「ずっとあの世界樹の下で暮らしているのだからな、暇なのだろう」

 ずいぶんな言い方だが、やる時はやってくれる守護妖精も、事件がない時には本当に暇なのである。遊んで欲しくてうずうずしているのだ。

「俺も、そのうち隊長職を退くことになるが、王都警備隊員の仕事はなるべく続けていきたい。暇を持て余すのはごめんだからな」

「わたしもです。料理のお仕事はなるべく続けていきたいにゃん」

 真面目で働き者のルディは、同じく真面目なエリナと意見が合うようだ。

「ルディさん、味見隊長の仕事もお忘れなくにゃ」

「もちろんだ、それは最重要職務だと言えるからな!」

 狼隊長は、馬車の中で尻尾を振った。
< 172 / 201 >

この作品をシェア

pagetop