ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
「真っ白くてふわふわで甘みのあるまんじゅう部分に、肉の旨みがじゅわっと溢れる肉餡の肉汁が染みて、素晴らしい口の中に広がる。そこに、噛み締めた豚肉から登場したガツンとした存在感がある旨みとそれを包み込むような玉ねぎの甘み、そしてコショウのピリッとスパイシーな刺激と香りが、食べた者をさらなる美味しさの高みに連れて行く!」

 さすがは味見隊長、素晴らしい食レポである。

「んにゃ……主食とおかずが一体となり、完成された食べ物にゃん。もう、すごく美味しいとしか言えないにゃ……んっ!」

 子猫は我に返った。

「皆さんにも熱いうちに提供するにゃん!」

「はい、あやうく我を忘れて肉まんの海に飲み込まれるところでした!」

「隣りのダイニングに、皆様をご案内していますから、熱々を運びましょう!」

 この国のトップとも言える王宮の料理人たちは、日頃からエリナの指導(子猫は仲良く一緒にお料理を楽しんでいるだけのつもりだが、彼らにとっては新しい技術や情報を得られる学びの時間なのだ)を受けているため、誰もがピカイチの腕を持つ。
 レシピに忠実に作られた肉まんは、どれも完成された美味しい仕上がりなので、王族にも自信を持って出せるのだ。

「ちなみに、『どうしてもエリナちゃんの作った料理が食べたいのよ、よろしくね』という王妃様からのご要望がございますので……」

「わかったにゃ」

 王族が、子猫を好き過ぎた。

< 176 / 201 >

この作品をシェア

pagetop