ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
(キルスギール国は、砂漠化を止めるためにスカイヴェン国の氷の魔石を必要としているにゃん)

 エリナは考えていた。

(そのせいでふたつの国の力関係のバランスが悪いのかもしれない。この国の人達も王族も、驚くくらいにいい人揃いにゃんだけど、好意に甘えてばかりではキルスギール国側も気が引けるだろうし。恋愛に疎いわたしでも、フランお兄ちゃんとサラサお姉ちゃんは両想いに見えるから、この婚約は無理に進められたものじゃなさそうで、その点はよかったにゃ)

 子猫はルディに「ちょっとバッグを取ってくるにゃ」と告げて、厨房に置いてあったボストン型バッグを手にして戻って来た。

「うん? うちからなにか持ってきたのか?」

 子猫はルディに頷くと、中からソフトボール程の大きさの石を取り出して、サラサ姫の涙を拭いているフランセスのところに近づいて言った。

「あの、これ! わたしからの婚約祝いにゃん」

 フランセスとサラサ姫は、子猫の手にある妙に光る石を不思議そうに見た。

「おい、それはエリナの大事なおもちゃじゃないのか? 毎日転がして戯れたり、磨いて一緒に寝たりしている大切な石だろう?」

 ルディがそう言ったので、ふたりは「大事なおもちゃ?」とさらに戸惑って石を見た。

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