ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
 と、食堂の入り口のドアがノックされ「失礼いたします」とリスの侍女が開けた。

「子猫のエリナちゃんのお戻りですわ」

 珍しく興奮で頬を赤くしたリスの顔を見て、皆は『あっ、もしやこれは……』となにかを察した。

「急に席を外して失礼しました」

 入って来たのは、すらりと背の高い白猫の美少女だった。サランティーナ王妃が用意した、白地にオーロラのように光る薄い布を合わせた優美なワンピースを着た姿は、まさに空から降りて来た妖精の姫君のようだ。
 足には可愛らしいピンク色のパンプスを履いている。このままダンスパーティーに出席して、優雅なワルツを踊りそうな雰囲気である。

「まあ、とっても似合っているわ! 可愛いわ、嬉しいわ、美しいわ、素敵素敵!」

「王妃様、素晴らしい服をありがとうございます」

「こちらこそ、着てもらって嬉しいわ!」

 サランティーナ王妃は自分がデザインした服を素敵に着こなしてもらい、大喜びで手を叩いている。

 猫の美少女は、「えっ、どなた?」と驚いた顔のサラサ姫に近づくと、「ごめんなさい!」と頭を下げた。

「サラサお姉ちゃん、黙っていてごめんなさい。わたし、エリナです」

「……え?」

 姫君は目の前の美しい少女をまじまじと見つめて、もう一度「え?」と言った。

 部屋の隅に控えているリスの侍女が、なぜかものすごいドヤ顔をしているのを目にして、ルディはおかしくなった。
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