ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
「それでは出発しましょう」

 エリナはそう言うと、両手を合わせてから天に向けて広げた。そこから金色の光が噴き出すと、自分とルディの身体を覆う。
 これは妖精の粉と言って、存在感をとても薄めて感知されないようにする。妖精としての活動をスムーズにするために使われるものだ。
 ただし、妖精や精霊相手には効き目がないので、その点は注意する必要がある。

 外に出ても、見知らぬ白猫や有名なフェンリルがいることに誰も気がつかない。妖精の粉の効き目はばっちりのようだ。フェアリナはフェンリルにまたがると「コレットちゃん、姉さんのことよろしくね。行ってきます」と手を振った。

「はい、お任せくださいなのですぅ」

 頭の芽をぴこぴこ揺らしながら見送るコレットの前で、フェンリルは空高く飛び上がり、そのまま宙をかけて魔物の森を目指して行った。
< 45 / 164 >

この作品をシェア

pagetop