ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
「あっ、大事なことを忘れるところでした。ピーターさん、この冷気の原因を突き止めたいんですけど、なにかわかりますか?」

「そうでした! 実は魔物の森の中で異常が起きているようなのです。魔物の森が三層構造になっていることは、ご存じですか?」

「初耳です」

「俺はおおまかなことなら知っているが、三層目に入ったことはないな」

 ピーターは、魔物の森の不思議な構造について簡単に説明した。
 まずは、外側の普通の森。ここはシロモコやクロモコといった弱い魔物から、そこそこの強さの魔物まで出る比較的安全な森で、ファミリーで狩りに入っても問題がないレベル。
 
 そして、魔物の森の中には空間が歪んだ場所があり、通称第一ゲートと呼ばれる場所がある。
 そこは、実力がある者しか入ることができない。冒険者や王都警備隊のメンバーなら問題なく入れる。
 第一ゲートから出ると、そこにはかなり強い魔物がいる森になっていて、他国だとダンジョンと呼ばれている場所に出る強さの魔物が出る。
 ここは良い魔石が取れるので、冒険者の稼ぎ場所になっている。

 その中心部まで進むと、今度は第二ゲートと呼ばれるさらに大きな歪みがある。
 ここに入れるのは、ミメットのような手練れの冒険者や、青弓亭の朝ごはんに集まる警備隊の精鋭たちくらいの強さを持つ者に限られる。

「そして、魔物はゲートを逆に進んで出てくることはできません」

 鹿のピーターは表情を曇らせた。

「しかし、今、ゲートがおかしなことになっているらしいのです。第二ゲートから出てきた冷気が第一ゲートをもくぐり抜け、王都の頭上に噴き上がっている、という報告があったので、僕が調査に行くところなんです」
 
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