ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
 ゲートをくぐると、そこは先ほどまでいた森と変わらない風景であった。

「強い魔物が出るんでしたっけ」

 フェアリナは腰の肉叩きを手に持ち、油断なく辺りを見回す。

「まあ、強いは強いが……」

 フェンリルは、ドワーフの国にできたダンジョンでフライパン無双する子猫の姿を思い出して、微妙な顔になる。

(あの時はケット・シーの姿になっていなかったのに、エリナはありえないほど強かったな)

 鉱山にできた新しいダンジョンでは、とにかく身体が固いのに動きは速い、ロックウルフやロックキャットなどの魔物に、巨大なロックゴーレムが現れて襲いかかってきた。だが、モフモフ要素がなくなった狼や猫にものすごく腹を立てたエリナは、輝くフライパンで一撃で魔物を屠り、魔石へと変えていった。そしてロックゴーレムは、まさかのみじん切りにされてしまったのだ。

(あの時のエリナは恐ろしかった。帰り道では魔物が怯えて近寄らなかったし、なんならぶるぶる震えた挙句に魔石に変わってしまった魔物までいた。今日はフライパンではなく肉叩きを持っているが……)

 彼は『今日の方が、間違いなく凶悪だ』と、背筋をぞくりとさせたのであった。
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