ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
「そんな、ゲートから魔物が逆流してくるだなんて……ありえない事態だ」

 鹿の青年は眉根を寄せた難しい顔をしながら、ゲートから飛び出て襲いかかってくる魔物を倒した。

「ピーターさん、この魔物はなんですか? 狼っぽいけれど身体が凍っていて、固いですね」

「はっ、はい、こいつらはフロストウルフという魔物です。身体が固く、一頭ならさほど脅威ではないのですが、このように動きが素早く、群れをなして襲ってくるので厄介な相手なんです」

 すでに冒険者たちに百頭以上が魔石に変えられているのに、フロストウルフがまだゲートから溢れるように出てくる。

 素早く数頭を倒したフェアリナは、美しい瞳を光らせて「フロストウルフ、ですか」と低く呟いた。

「これがミメット姉さんに風邪をひかせた、フロストウルフ……しかも、毛皮が凍っていて全然モフモフしていない……許さない、モフモフでないモフモフなんて絶対に許さない……この世界から殲滅すべきだわ……」

 フェンリルは思わず「ちょっ、一番気にするところはそこか!」と突っ込み、自分の尻尾がモフモフであることを確認して「よし」と頷いた。
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