ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
「ミメット姉さん! どうしたのにゃん!」

 びっくり仰天した子猫が、ルディの腕からおりるとキジトラ猫に駆け寄った。

「なにがあったの? コレットちゃん、どうしたの? まさか、姉さんの身体に悪いことが……」

 エリナが恐怖で涙目になってしまったので、ミメットは慌てて「心配いらないよ、ちょいと風邪をひいちまっただけなのさ」と子猫の頭を撫でた。
 だがエリナは、獣人はとても体力があり、頑健で、怪我をすることはあっても病気にかかることは滅多にないと知っている。いつもはキリッとした表情のミメットが、風邪ひき特有のとろんとした目になっているのを見て、『姉さんがこんな顔になるなんて、ただごとではない気がするにゃん!』と過剰に心配してしまった。

「どうしよう、姉さんが風邪をひくなんて……本当にただの風邪なのにゃん? もしかすると、すごくたちが悪い風邪で、姉さんが、姉さんが……」

「違うって、本当にたいしたことじゃあないんだよ。そりゃあ喉が痛いし、びっくりするほど鼻から息がしにくいし、頭がくらくらしているけどさ、これくらいならなんとかなるから泣かないでおくれよ……っくしゅ!」

 涙をこぼす子猫の姿に狼狽えたミメットは、最後にくしゃみをすると「ごめん」と情けない表情になった。

「実はさ、昨日は店が休みだったから、冒険者としての仕事を請け負ってちょいと魔物の森の奥まで出かけたんだけどね……」
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