ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
 強靭な身体と高い攻撃力、そして魔法への耐性を持つドラゴンだが、空を飛ぶ物理攻撃系のふたりにはまったく敵わなかった。ほとんど抵抗できないまま、最後の頭も潰されて、三つ首ドラゴンはソフトボールくらいある巨大な魔石に変わった。

「なんて大きな……」

 ルディは『俺が以前に見たことのあるドラゴンの魔石は、この三分の一、いや、もっとずっと小さかったぞ? それにこんなに光っていなかった』と、フェアリナの手の中の石を凝視した。

「見てくださいルディさん、すごく素敵な魔石ですよ。大きいだけじゃなくて、透き通ってキラキラ光ってます。薄い水色がとっても綺麗」

 魔石の中を覗き込んでご機嫌な白猫を見て、フェンリルは「気に入ったなら、記念に貰っておけばいいと思う」と言った。

「基本的に、討伐した魔物の魔石の所有権は、倒した冒険者にある。部屋に飾って楽しめばいい」

「はい! 朝日が射すサイドテーブルに置こうかな? 目が覚めたら一番に見るんです……ん?」

 フェアリナは、ドラゴンが立っていた空間を見て「ルディさん、変ですね? またゲートっぽいものが現れましたよ」とゆらゆらと揺れる歪みを指さした。

「第三ゲートがあるなんて聞いていない。調査する必要があるな」

「そうですね」

 フェアリナはポケットから出したハンカチを地面に敷くと、そこに巨大な魔石を置いて妖精の粉を振りかけた。

「これで簡単な結界になるはず。帰りに拾って行きましょう」

「そうだな」

「ここで待っててね、魔石ちゃん」

 石を撫でている。とてもお気に入りのようだ。
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