ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
 フェアリナはフェンリルにまたがり、ふたりは新たなゲートをくぐった。するとそこは、石造りの洞窟のような場所であった。

「この感じ、どこかで見たことが……あっ、ゼットランド国のダンジョン! ミュリンデルさんのダンジョンの奥の所にそっくりじゃないですか」

 ミュリンデルとは、ドワーフの国ゼットランドに新しくやってきた守護妖精で、ふたりはダンジョンを制圧して彼女を手助けしたのだ。

「そうだな、あのダンジョンに似ている。ということは……魔物の森はやはりダンジョンだったのか」

 前方にまったく魔物が現れなかったので、フェンリルはそのまま足を進めた。洞窟はさほど広くなかったので、数分歩いたらもう行き止まりであった。そしてその壁には、丸パンほどの大きさの、くすんだオパールのような石がはまっていた。

「これは、要石?」

 フェアリナは石に触れて「妖精の力を感じます。でも、とても弱っているみたい」と言った。

 要石とは、妖精が強い力を込めた石で、これで魔物たちがダンジョンから出ないように縛り付けているのだ。
 この世界には魔力が満ちていて、獣人も魔法の生き物だ。魔力が集まってダンジョンができてそこから魔物が生まれてくるのだが、これが世界中に放たれてしまうと大変なことになる。
 そこで、守護妖精が担当するダンジョンに要石を置き、魔物を管理している。魔物を倒すと魔石に変わり、これが各国でエネルギー源として使われている。

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