ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
「大昔に、スカイヴェン国にも守護妖精がいたということですね。そして、その妖精がダンジョンを発見してこの要石を作ったんだと思います。フォーチュナさんなら知ってるかな? クー・シーちゃんも、こういう大切なことはちゃんと伝えてくれなくちゃいけないと思うよ。放っておいたら大惨事が起きかねないもの」

 残念ながら、モフモフで可愛くて明るく気のいい子犬のクー・シーは、とてもおっちょこちょいの妖精なのだ。

「……」

 フェンリルは難しい顔で考え込んでいる。

(俺はこの国に守護妖精がいたという伝承を聞いたことがない。自分が妖精獣だと認識してから調べまわったことがあるから、存在した守護妖精の記録がまったく見つからないのはおかしな話だ。この要石は妖精じゃないと作れないものだが、これはどういうことなのだろうか?)

 思考はフェアリナの「ルディさん、これはどうにかしないと、ですね」という声で中断した。

「この石に込められた妖精の力はかなり弱まっています。だから、ダンジョンを制御できなくなって強い魔物が現れてしまい、それが外に出そうになったんじゃないですか? きちんと封じ込めないと、スカイヴェン国が凍りついてしまうかもしれません」

「そうか。この森は炎系や岩石系など様々な魔物が出るが、一番強力なのは氷系だ。要石が弱まれば魔物と共に冷気が溢れる可能性が高いな」

「わたし、ユー様に連絡します」

 フェアリナは、胸につけてあるエメラルドと真珠のブローチに話しかけた。
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