ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
 やがて、充分な光を吸い込んだ要石は一度強く光った。そして、中で生きたオパールのようにぐるぐると輝きが渦巻いた。

『うん、異常が収まったことが確認できたよ。ふたりともお疲れさま』

 ユーディリシェイラミアムスが労い、フェアリナは「これで一安心にゃんね」と石から手を離した。

「これからはスカイヴェン国の守護妖精として、ここを気をつけて管理していかなければならないにゃん。ダンジョンはコントロールさえできれば、良質なエネルギー源になるし、獣人は狩らずにいられないパワフル種族が多いし……この森は大切にゃん」

 獣人はとても体力があるし狩猟本能も強いから、子猫のエリナでさえ、時々獣化して暴れ回るのだ。リスやウサギや羊といった草食動物系の獣人にも狩猟本能があるから、幼い頃からレジャーとして家族で狩りを楽しむのが普通である。

「今回はユー様とフーラアヌ様の力を貸してもらえたから助かったけれど、こんなことが二度と起きないように定期的に力を充填していかないと……ふにゃあ」

 フェアリナがあくびをしたので、ルディはぎょっとした。まるで小さな子猫のような振る舞いだからだ。

「どうした、さっきからにゃんにゃん言ってるし、調子がおかしいのか?」

「ううん、大丈夫にゃんよ。ただ、急に睡魔が……襲ってきたにゃんよ……眠いにゃ……」

「しっかりしろ、ほら、力を振り絞って俺の背中に乗るのだ」

 フェンリルは身体を低くすると、ふらつく白猫を上手く背中に乗せた。

「にゃんか、もう、眠くて、駄目にゃあん……」

 娘猫は目をつぶると、白いモフモフにしがみつく。だが、そこから力が抜けて、ケット・シーの身体が光に包まれて縮んでいった。大きな力を扱ったせいで身体に負担がかかり、子猫のエリナに戻ってしまったようだ。
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