ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
「で、話を戻すが……その客人というのがな、フランセスの婚約者候補なのだ」

「なんだと? フランセスが結婚するのか?」

 フランセス王太子はルディの双子の弟で、妖精獣フェンリルであるルディが国王になるわけにはいかないため、自動的に王太子となった。幼い頃からやんちゃでいたずら坊主だったルディと違って、落ち着きのあるフランセスなので、きっと賢王となるだろう。

 ちなみに、クールな黒豹であり、王都警備隊の仲間であるヴォラットはルディの幼馴染みで、やはりこちらもやんちゃでいたずら坊主だったため、次期宰相にはならないようである。「書類と根回しとすり合わせと人脈のコントロール? そんな面倒な仕事をやってられるかよ」ということで、一応、ひと通りの仕事を学ばされているが、将来は守護妖精関連の調整部門長になりそうだ。

 次期国王であるフランセスの結婚話ということで、ルディは驚いた。だが、セガルスの話によると、かなり以前からあった話だという。

「相手の姫君は、この国から遠く離れたキルスギール国の姫君で、マヌルネコの獣人なのだ。活発なお嬢さんで、フランセスとはかなり仲が良い」

「キルスギール……そういえば、フランセスは何度もキルスギール国に外交に訪れていたな。あれはデートだったわけか」

「いや、ちゃんと仕事もしておった……はずだぞ?」

 セガルス国王は、少し自信なさげに言った。
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