ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
スタミナごはんでばっちり元気!
 さて、王宮でエリナの噂が熱く語られている頃、青弓亭の子猫はお昼寝から覚めていた。

「ふにゅ……あれ?」

 青弓亭に用意されている見慣れた部屋のベッドで目が覚めたので、子猫は小さな口をぽかんと開けた。

「夢を見てたのかにゃ……頭が三つもある、すごく大きなドラゴンを倒して……にゃ!」

 ベッドサイドに置かれたテーブルの上に、巨大で美しい光を放つ魔石が鎮座しているのを見て、エリナは「夢じゃにゃかったにゃん!」とベッドの上で飛び上がり、その勢いで完全に子猫の姿に獣化してしまった。ミメットが着替えさせてくれたパジャマの中からもぞもぞ出てきたエリナの瞳は、魔石に釘付けだ。子猫の本能がむずむずと湧きあがり、「うにゃあん!」と鳴いてテーブルに飛び移ると、ちっちゃな白い子猫は魔石にじゃれついて転がした。

 床に落ちた魔石が大きな音を立てたので、ミメットが様子を見にやって来た。

「おや、お目覚めかい? さっそくじゃれるなんて、元気な子猫だねえ」

 エリナははっとしてから「ちっ、違うにゃん、これはちょっと違うにゃんよ?」ともじもじする。その姿がとても愛らしかったので、ミメットに抱き上げられてふわふわの頭に頬ずりをされてしまった。

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