わがままな使い魔のせいで、恋と穴に落ちました・・・という魔女のお話
交流会2日目
<交流会2日目>
二日目は戦闘能力を競う試合。
使い魔も主人と一緒に戦うもので、花形種目であり、各国の注目度も高い。
会場は城外、グスタフ皇国の兵士訓練場だ。
主人である子どもたちは、きらびやかな鎧をまとい観客にアピールをしている。
観客たちは自分の国の代表を応援するために、旗や声援を送っていたが、魔女の国からは誰も来ていない。
アンバーは各国の代表が連れている使い魔を、注意深く観察していた。
動物系の使い魔は、主人の指示(コマンド)で動くので、お互いの息が合わなければ勝利はつかめない。
「それでは、選手確認をいたします。」
側近が大声をあげた。
「グスタフ皇国、アンバー様。使い魔は・・・」
「いません。僕だけで闘います」
アンバーが胸を張って答えた。
この時点で、使い魔のいない戦いが、不利なのは決定している。
グスタフ皇国の男子たるもの、どんなに困難な状況でも正々堂々と戦いに挑むものだ。
そもそも、エルフは戦い向きではない。
ミエルもそうだが、癒しや芸術に特化している存在なのだから。
「A国・・・」
側近が、次々と選手と使い魔の種類を確認していく。
「魔女の国、クラリス様。使い魔は・・」
「いません。私だけです」
クラリスが平然と答えたので、アンバーは思わず二度見した。
しかも、その手には大きなほうきを持っているし、顔は、半分は赤、半分は白の状態なのだ。
アンバーは意外に思った。
なぜイーディスが出てこない?
主人を支援しないのだ?
この試合で、使い魔と一緒に戦えないのは、かなり不利だ。
二日目は戦闘能力を競う試合。
使い魔も主人と一緒に戦うもので、花形種目であり、各国の注目度も高い。
会場は城外、グスタフ皇国の兵士訓練場だ。
主人である子どもたちは、きらびやかな鎧をまとい観客にアピールをしている。
観客たちは自分の国の代表を応援するために、旗や声援を送っていたが、魔女の国からは誰も来ていない。
アンバーは各国の代表が連れている使い魔を、注意深く観察していた。
動物系の使い魔は、主人の指示(コマンド)で動くので、お互いの息が合わなければ勝利はつかめない。
「それでは、選手確認をいたします。」
側近が大声をあげた。
「グスタフ皇国、アンバー様。使い魔は・・・」
「いません。僕だけで闘います」
アンバーが胸を張って答えた。
この時点で、使い魔のいない戦いが、不利なのは決定している。
グスタフ皇国の男子たるもの、どんなに困難な状況でも正々堂々と戦いに挑むものだ。
そもそも、エルフは戦い向きではない。
ミエルもそうだが、癒しや芸術に特化している存在なのだから。
「A国・・・」
側近が、次々と選手と使い魔の種類を確認していく。
「魔女の国、クラリス様。使い魔は・・」
「いません。私だけです」
クラリスが平然と答えたので、アンバーは思わず二度見した。
しかも、その手には大きなほうきを持っているし、顔は、半分は赤、半分は白の状態なのだ。
アンバーは意外に思った。
なぜイーディスが出てこない?
主人を支援しないのだ?
この試合で、使い魔と一緒に戦えないのは、かなり不利だ。