わがままな使い魔のせいで、恋と穴に落ちました・・・という魔女のお話
アンバーは散らばった紙を拾いながらも、1枚の古びた絵姿に目が止まった。

「ミエル?」

似ているが、エルフとは違う。

金の髪、紫の瞳が冷たい感じだが、とても美しい女性だ。

クラリスと似ているけれど、もっと年上に見える。

絵姿の裏を見ると・・・走り書きで「エリーゼ・グランビア」と書いてあった。

グランビア?

エリーゼ・・・この人はクラリスの母親なのか?

アンバーは床に座り込み、散らばった書類をかき集めた。

すべて手書き、それも父の筆跡で、魔女の国に関する情報がこまごまと書いてある。

なぜ、父は極秘でこの情報を集めているのだろうか?

魔女の国は謎だらけだ。

クラリスも・・・姿を見せない使い魔のイーディスも・・・

アンバーは、元通りになるように片づけ、慎重に戸棚の鍵を閉めた。
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