わがままな使い魔のせいで、恋と穴に落ちました・・・という魔女のお話
試験が終了して、しばらくして結果が発表された。

アンバーが100点満点でクラリスが0点。

当然の結果なのだが、なぜ白紙で出したのか、アンバーは納得がいかなかった。

「なぜ・・?父上の絵を描いたのだろう・・」

アンバーは、怒りが込み上げてきた。

クラリスの態度が悪い。

今回の交流会は、グスタフ皇国が主催だ。

父上の顔に泥を塗るような態度、あのやる気のない態度は本当に許せない。

使い魔のイーディスにも問題がある。

未熟な主人に対して、しっかり指導するのが使い魔の役割だろう。

統治する者の心得や、帝王学を学ばせるのも仕事だ。

クラリスの側にイーディスがほとんどいない。

それも大問題だ!

アンバーは決心した。

ここはきちんと、一言言っておかねばなるまい。

主催国である自分が、言うべきだろう。

クラリスはどこにいるのだろう。

アンバーは廊下を歩きながら、開いている部屋を覗き込んだ。

明日は音楽発表会で、それぞれが、楽器や歌、踊りを披露するので、準備に余念がない。

♪~♪

そう言えば、あいつは時間があれば、外に出て、池のまわりでブラブラしていた。

アンバーは廊下を抜けて、速足で裏庭の池に向かった。
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