わがままな使い魔のせいで、恋と穴に落ちました・・・という魔女のお話
クラリスは、アンバーから体を離そうとしたが、アンバーはそうさせなかった。

「クラリス・・1年後・・僕が成人になったら必ず君の力になる。
その時まで、待っていてほしい」

魔女の国は宝石のように美しい。

そしてクラリスも。

「うん。わかった」

クラリスは、片手に紋章入りペンダントを握りしめた。

二人は抱き合ったまま、次々と咲いては散る花火を見ていた。

「はぁー、やれやれ。ではミエル・・俺らも」

イーディスは、一仕事終えたミエルに迫ろうとすると、イーディスの口に指を当てて、

「まだ、だめ、親の方が残っているでしょ。そっちも片づけないと」

イーディスはため息をついたが、ミエルはそれを無視して、暗闇に消えた。
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