【中編】激甘すぎる婚前同居。 〜訳アリ令嬢は染織家の盲愛に気づかない〜
「美宙ちゃん、どうか俺を受け入れて……っ」
手を繋いだまま、彼の熱がゆっくりと私の中に入ってくるのを感じる。体が自然と反応して、甘い声が溢れ出てしまう。痛みよりも、満ち足りた感覚が広がって、涙がにじみそうになる。
彼の動き一つ一つが優しくて、でも切実で、私を大切に扱っているのが伝わってくる。心が溶けていく……こんなに深く結ばれるなんて、怖いのに、幸せで、胸がいっぱいになる。
「愛してるよ、美宙ちゃん」
その言葉を聞きながら、私はあの日のことを鮮明に思い出す。
まるで昨日のことのように、半年前の出会いが脳裏に蘇る。あの時、私はまだ彼のこの盲目的なまでの愛に気づいていなかった。穂貴さんの瞳に映る私への想いの深さに、まったく気づかずにいたのに……今、こうして彼の腕の中で、すべてを理解し始めている。
愛されている。この人が、私をこんなに愛してくれている。
心の底から溢れる幸せと、わずかな不安が混じり合いながら、私は彼に身を委ねた。
意識が途切れていく中、あの日の記憶が甘い波のように押し寄せてきた。