【中編】激甘すぎる婚前同居。 〜訳アリ令嬢は染織家の盲愛に気づかない〜



「今日は、織る方をしようと思っているよ。一緒にやる?」

「えっ、でも、私みたいな素人がいいんですか?」

「うん全然いいよ。だけど、この時間だと作業が終わったら遅くなりそうだし今日はゆっくりしようか」


 確かに、旦那様に連絡したり移動したりして時間かかってもう十六時になってしまった。それに、荷物も届くだろうから……そう思っていたらチャイムが鳴る。

 心の中で、期待が膨らむ。私の荷物……どんなものが入っているかな。
 チャイムの主はやはり如月家の女性の使用人さんだった。私のリュックだけだったから中身を確認すると大学の教材だけ入っているだけだった。少しだけ心が沈む。服がない……。



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